今回の旅は、ヨークシャーまで北上し、サフォークまで南下してきました。ヨークシャー周辺はまだ寒く、朝は3度くらい。突然の嵐が1日に3〜5回やってきました。ビュービューザーザーの嵐、終わると青空、の繰り返しで、『嵐が丘』のヒースクリフとキャサリンが登場するシーンを思いだしました。

ガーデンが美しい時期です。

Doddington Hall
Sledmere House & Gardens

今回の旅の最終日に訪れたのはケントウェル・ホール。

ケントウェルは1040年から現在に至るまでの当主が明らかです。1971年から現在に至る当主は、パトリック・フィリップ (Patrick Philips) さん。フィリップさんは先祖代々を引き継いでの当主ではなく、廃墟同然だったケントウェルを1971年に購入し邸宅に蘇らせました。

グレート・ホール

フィリップさんは、テューダー時代(1485年〜1603年、ヘンリー7世からエリザベス1世の治世)への強い興味をお持ちということで、多くの部屋がテューダー時代の内装です。

ドローイング・ルームにはテューダー時代の人物の肖像画がずらりと掛けられていました。

1979年にはフィリップさんの発案で、ホールにおいてテューダー時代の体験プログラムが実施されました。テューダー時代の生活を服装から食生活に至るまでケントウェルに二週間ステイして体験するというものだったそうです。何千人という方が参加し、学校の課外活動としても大人気だったようです。その延長で、ケントウェルでは今では希少となっているテューダー時代の品種の馬や羊が繁殖、飼育されています。

テューダー時代体験プログラムは発展し、他時代の体験プログラムも追加されました。各時代の方々はその時代に入手可能だった食材で、その時代に可能だった方法(例えば電気やガスは使わずに)で料理する、その時代に可能だった方法で赤ちゃんや幼児の世話をする、などを体験します。

さらにプログラムは他時代にまで発展し、さらに各時代間で交流するというプログラムもあります。テューダー時代の方、ステュアート時代の方、ヴィクトリア時代の方、第一次世界大戦時代の方たちが、交流している様子がインスタにあります。赤ちゃんから高齢の方までが参加していて時代間のみならず世代間の交流にも。

ケントウェルは、ガーデンも見事に再生されています。

邸宅を背景に、演劇の一場面のようなトピアリー。

散歩道が美しく、風や鳥の声を聞きながら、心身が解き放たれるようでした。

エリザベス1世はケントウェルを訪れた際に、見せられたエンターテイメントがもう一つだったようで、ケントウェルを「ハングリー・ホール」と呼んだという伝説がのこっているようです。その当時の当主William Clopton (1578-1589)は、どんな気持ちだったでしょうか。。。。

ケントウェルの歴史については、また記事で書きますのでお楽しみに!